GTBインプレッション

GTB A-60は、フレーム剛性バランスと独自のジオメトリーからくるハンドリングに拘って開発しました。

まず試乗して感じて頂きたいのは、ステアリング周辺の高い剛性からくる安定感とハンドリングレスポンスです。
独自のフロントフレームは、二つのトライアングルで形成し、特にステアリング周りを強化しました。
これでハンドリング初期の応答を高めています。リヤフレームは、細身の丸パイプでしなやかさを持たせています。
一つのフレームに、三つのトライアングルをもつTTF(トリプルトライアングルフレーム)によって、最適なヨーモーメントを誘発&持続させる事に成功し、吸い込まれるようなコーナーリングを実現しています。
この吸い込まれるようなハンドリングの裏には、安定感あるステアリングアングルによるジオメトリーから、サスペンションの作動のきっかけで起きる絶妙なタックイン効果を巧みに利用した部分も感じ取って頂きたいところです。
これらの自在なコーナーリングを支えるには、適切なスピードの選択が必須であります。そのレスポンスには、この前後のディスクブレーキがあなたのライディングを支える頼もしい存在になるでしょう。
前後に装着されるディスクブレーキは、機械式ながら正確な制動力を発揮し、鋭い減速感はバイクの軽快感と一体感に貢献しています。純正のタイヤは、オン、オフロードを問わない32Cタイヤを装着しており、舗装路から軽微なオフロード走行も可能です。最大で29×2.00インチサイズのタイヤも装着が可能なクリアランスの設定も、豊富なタイヤチョイスの魅力を秘めています。
これは、29インチ規格のMTBに相当し、クロスカントリーモデルさながらのマッスルな外観もカスタマイズできます。
フロントギヤが3段、リヤが8段からなるワイドレンジのギヤ比は、タフな山岳ルートを容易にし、地形、路面を選ばない走破生と、意のままの走行性能、そして快適な乗車姿勢は、まさしくグランドツーリングバイクの名に相応しいバイクと言えるでしょう。
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